脊髄損傷者(せきずいそんしょう)の性事情

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これは脊髄損傷(せきずいそんしょう)を負ってしまった友人の体験談です。友人の許可を得て、ありのままを綴ります。

脊髄損傷(せきずいそんしょう)とは

脊髄損傷の概要

脊髄とは、一般的に「背骨」と呼ばれる「脊椎」の中にある神経の束のことです。

脊髄損傷とは、外からの強烈な刺激、打撃などによって、脊椎が変形して脊髄を押し潰してしまったり、変形まではいかなくても、脊椎の中で脊髄が揺さぶられて脊椎の中の壁の部分にぶつかったりして、神経が傷ついて脳からの信号が通らなくなることです。

脊髄損傷の難しさ

脊髄損傷とひと口にいっても、実際には「損傷する高さ」によって生まれる障害にもかなりの差が生まれてしまいます。

腰の高さで損傷すれば、足を動かしたり、足の感覚がなくなったりすることはもちろん、性機能や排泄にも影響します。

胸の高さで損傷してしまうと、腕を動かすことや腕や手で何かを感じることにも影響します。

首の高さで損傷してしまえば、腰や胸の高さで損傷したときの症状に加えて、呼吸や意識にも関わり、命の危機があります。

損傷直後に適切な治療を受ければ麻痺の程度が少しおさまり、麻痺している部分も減ることがありますが、損傷から時間が経ってしまうと改善はほぼ不可能で、健常者とは違う体の動かし方を一から学び直して、柔軟性と筋力と「新しい体の動かし方」とで「動く」ことを練習し覚え直さなければなりません。

脊髄損傷で麻痺が起きると動けないと思いますが男性器が機能していればサービスは提供できると考えます。

障害者になった理由と苦労

障害者になった理由

私の友人はラグビーの選手であり、レギュラーメンバーでした。

そして重要な試合のレギュラーにも選ばれました。

ただ、重要な試合なので相手にももちろん気合いが入っています。

彼はその試合で激しいタックルをした結果、今流行りのドラマ「パーフェクトワールド」の主人公「鮎川樹」がそうであるような「脊髄損傷」の障害者となりました。

ラグビーの選手だったんですね。

障害者の苦労

ただし、「パーフェクトワールド」では多少脊髄損傷の苦労に対しても放送されていますし、漫画でも描かれていますが、それでも焦点を当てられているのは「障害者の恋愛模様」についてです。

確かに、障害者が恋愛をするには様々な障害があります。

排泄事情なども触れられることは少ないですが、脊髄損傷をはじめとする障害者の苦労のひとつです。

ドラマや漫画では、障害者の苦労に触れてはいても、こうした実際の障害者の苦労や、特に「性事情」に関しては、「おっさんずラブ」などで男性同士の恋愛が少しずつ放送されるようになってきた今でも、未だに触れられることがタブー視されているような気がしています。

笑える話ではなく辛い話なので話題に出す人は少なそうですね。

彼の性事情

彼は「性欲は人一倍ある」と公言しています。

性欲は人間の三大欲求である上に、彼は20代前半の男性ですから、当然ですよね。

怪我を負う前は、下ネタを言ったり笑ったりしていたような子です。

でも彼は、性への興味を持ちながらにして、下ネタを言うこともそれで笑うこともなくなりました。

下ネタで笑えない理由

彼の性機能はなくなりました。

というよりも、性にまつわることに対して、動かせる体の部位が腕しかありません。

彼の障害部位は胸の下の方、腰より上です。

腕は動かせても、感覚があって動かせるのは胸の上の方までで、そこから下は動かせないし感覚もありません。

性欲があって、自分で触ることもできて、欲を発散できたことは目で見てわかるけれど、それを感じることができません。

感じられないので、もちろん「性欲が満たされた」という満足感を得ることもできません。

彼が「自分は人一倍性欲がある」と言うのはそのせいでもあります。

永遠に満たされない欲求を抱えて苦しみ、彼は下ネタで笑えなくなりました。

射精をしても気持ちよくなく、不発感を感じるのは地獄ですね。女性と触れ合うことで少しでも気持ちが楽になればと思いますがどうなんでしょう?

健常者用の風俗では駄目なところ

入り口などのスペースの狭さ

こちらから出向いていくような健常者用の風俗では、スペースの狭さや建築上の問題があり、脊髄損傷者をはじめとする車椅子ユーザーはほとんど利用できません。

当店でも車椅子の方にサービスを提供できるよう車椅子でも利用できる施設を探さなければならないですね。

受け手の満足感の問題

健常者用の風俗では、サービスを受ける方が動いたり、姿勢を変えたりということが多いですが、彼はそれができません。

脊髄損傷では、「座る」ことすら、座っている感覚がないので難しくなります。

寝転んでいても、感覚のない部分だけ宙に浮いているような感覚でとても不安定です。

膝立ちなんてとてもできませんし、車椅子からの移動も介助してもらわないと難しいという人も少なくありません。

彼の場合は車椅子からベッドなどの移動はできるものの、やはり「感覚がなく、感じることができない」のが最大の問題で、彼自身も「性欲処理をしたのは目で見てわかるけど、実感がないのがもどかしい」とよく話しています。

自分で車椅子からベットに移動できれば「手こきコース」は利用可能です。しかし、シャワーを浴びる事ができない場合は、「デリヘルコース」を提供する事が難しくなります。

受け手の排泄の問題

脊髄損傷では「排泄機能」が失われてしまうことも多く、無意識に排泄してしまうことがあります。

その予兆や、予感といったものはありません。

本当に感覚がないのでわかりません。

他人と話していたり、レストランにいる時ですら排泄してしまうことがあります。

これは自分ではどうしようもありません。

「もしそういったサービスを利用している最中に排泄してしまったら」という不安は、障害者側にも常につきまといます。

介護関連の職に就いていた女性キャストなら排泄してしまった場合でも対応する事が可能ですし健常者でもスカトロプレイを好む人間が存在しますので風俗嬢は、気にしないと思います。

脊髄損傷の彼の体験談まとめ

以上では脊髄損傷を負ってしまった友人の話していた実体験や不安をお話ししてきました。

私自身も障害者としてあまりにも共感できる部分が多く、彼とはよく話をするのですが、健常者が性体験の話をする以上に障害者がこうした話をすることはシビアで、社会的にもほとんど無視されてきた問題ですよね。

彼にも、そして同じような脊髄損傷者にも、「車椅子の介助や予期しない排泄にも対応できて、下半身に頼り切らずに性欲を満たすことのできるサービスがあればいいのに」と望みます。