どうして結婚できるの?障害者が1番思う健常者との壁!

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結婚願望のある人にとって、出会いやお付き合いは肝心要。

結婚への大切な道のりです。

結婚願望のない方も増えてきましたが、それでも女性の半数以上は結婚して子どもを産みたいという調査結果もあります。

「孤独死が怖いから」と結婚を望む男性も増えている中で、障害者が結婚するために壁となるものは何でしょうか。

障害者と障害者は凸凹のすり合わせ

  • 身体障害者と身体障害者
  • 身体障害者と精神障害者
  • 精神障害者と精神障害者

大きく分けて3通りの障害者同士の恋愛ですが、障害者同士の結婚となると「恋愛と結婚は別物」という健常者と同じ問題が起こります。

「相手のできないことが自分のできること」で、「自分のできないことが相手のできること」であれば結婚生活には困りません。

ただ「相手のできないことが自分もできない」「自分のできないことが相手もできない」となれば、第三者の手を借りなければなりません。

福祉や介助は新婚生活を妨げる

福祉サービスでそこまでサポートしてくれれば良いですが、福祉の手はそこまで回っていない上に法律も追いついていないのが現状です。

家事代行サービスや他のサービスを利用する手もありますが、障害者の収入は大抵そこまで多くありません。

たとえば毎日介助の必要な排泄の介護スタッフを雇うとなるとコストがかさんでしまいます。

またそこまでの障害だと、障害者施設への入居を勧められ、新婚生活など夢のまた夢、という現実もあります。

障害者と健常者の結婚は...?

「障害者のできない点を健常者なら補える」と考えてしまいますが、それはそれでひと苦労なのです。

その苦労は、健常者にだけでなく、障害者にもあります。

健常者の苦労

「愛していればパートナーの介助なんてなんでもない」と思えるのは、はじめのうちだけです。

だんだんと「大変だな」「どうして自分が」との愚痴も出てきますし、疲れてきます。

これは身体障害者に限ったことだけではなく、精神障害者にもいえることです、身体障害者にも精神症状が伴うことがありますし、精神障害者にも身体症状が伴うことがあります。

振り回されて「もういやだ」と感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。

そのときには愛し合って結婚したことは思い出になってしまっていますから、思い出したところで現在の疲労や苦しみを乗り越えることができるかは、その人次第なのです。

障害者の苦労

「健常者に手伝ってもらっているのに苦労するのか」と驚かれるでしょうが、障害者も苦労します。

そこで障害者の苦労を、大きく3つに分けてご紹介いたします。

物理的には...

「障害に対するパートナーの手助けの仕方」について言うのであれば、パートナーの助けはこれまで触れてきた医療者たちの助けにはまったく及ばないくらい「下手」

です。

これまで介助してきてくれた方などは医療や介護のプロフェッショナルですから、その手さばきを知っている身としては「そこ違うのに...」と思ってしまいます。

ただ自分のために頑張ってくれているのは痛いほどわかるので、多くの場合言葉にはできません。
精神的には...

内心ではもちろん、「申し訳ない」という気持ちが拭えません。

自分と結婚しなければしなくて良かった苦労をさせてしまっている罪悪感は到底消えるものではありませんし、別の相手を選んでいたらこんなに苦労しなかっただろうにとも考えてしまいます。

これは認知症などで自分や他人がわからなくなっているとき以外、どんな障害者にも共通する悩みでしょう。

恋愛でも結婚でも、常に「自分でいいのか」という悩みがつきまとうのです。

遺伝的には...

「障害は遺伝するから障害者は子どもを産むな」という暴論は、1度は耳にしたことがあるでしょう。

厳密には障害や障害の元凶となる病気によって遺伝するものもありますし、遺伝リスクが高まるものもあります。

結婚した相手が子どもを望む場合、障害者はこうした「自身の障害が遺伝する可能性」とも向き合い、パートナーにもすべて話した上で出産しなければなりません。

もちろん遺伝リスクをすべて話した上で結婚するのがベストですが、中には結婚した途端に態度を変える方もいるので、もう1度改めて話し合うのが良いでしょう。

こうして、助けられてばかりと思われがちな障害者もたくさんの事情を抱えて悩んでいるのです。

障害者の結婚の1番難しい点は...

障害者が結婚した上で悩む点、難しい点などを語ってきましたが、障害者が結婚する上で1番難しいのは、「障害者と結婚したい健常者がいるのか」という点でしょう。

1番高い身体障害者の結婚率でも6割、発達障害なども含めて、他は1割を切る障害もあるのです。

いかに障害者の結婚が難しいかがよくわかります。

障害者同士の結婚では3通り挙げましたが、世の中のほとんどの人は健常者です。

健常者の中に「障害者と結婚してもいい」「障害なんて関係なくあなたに惚れた」という方がいない限り、ほとんどの障害者は結婚できずに終わってしまいます。

あれだけ人気を博した「パーフェクトワールド」ですら「初恋の人が障害者になっていても、あなたは愛せますか」というテーマのもとで描かれたものです。

そのくらい「障害者を愛することは難しい」という概念が浸透してしまっています。

障害者を健常者と同じ「1人の人間」として扱ってくれる人が増えれば、この「障害者の恋愛・結婚の難しさ」も改善していく可能性があります。