デートが大変!障害者恋愛の障害はどこにでも

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どちらかが障害者であったり両方が障害者であったりすると、ただカップルがデートするというだけなのに、とても大きな問題に出遭ってしまいます。

今回はそんな、2人の愛を邪魔する障壁についてお話しします。

デート全体での問題

デート1回、もしくは1日を通して、障害者とのデートはかなり大変です。

その理由を身体障害者と精神障害者とに分けてご説明します。

身体障害者の場合

軽度や自分1人で動ける身体障害者の場合は、健常者とほぼ同じで特別なことはありません。

ただ動作の一つ一つにかける時間を待っていただければ、という点は、行動の遅い健常者と変わりありません。

ただ、自分1人で動けない身体障害者とデートする場合には、「2人きりになれない」という重大な問題が発生してしまいます。

たとえば車イスを押す人が必要な障害者でしたら、カップル+車イスを押す人という3人で行動することになります。

2人きりになれないというのは、デートする上ではかなり致命的です。

勘違いされていらっしゃる方も少なくありませんが、「車イスに乗っている=足が原因」ではありません。

半身に異常があったり、全身に異常があったりすることもあります。

車イスは「自走式:自分で漕いで進むタイプ」と「非自走式:自分で漕げない、押してもらうタイプ」、「電動」に大きく分かれ、全ての車イスユーザーが自走式や電動の車イスに乗れるわけではありません。

自走式と電動の車イスに乗っていない限りは、どうしても車イスを押す人が必要となるのです。

また、2人ともが身体障害者で非自走式の車イスユーザーの場合は、4人でデートすることになります。

もはやデートなのか怪しいもので、介助人の気まずさもさることながら、デートする側にとっても好ましくありません。

精神障害者の場合

精神障害者ならば「2人きりになれない」ということはないかというと、そんなことはありません。

たとえ恋人とであっても2人きりを怖がる人もいます。

また、有名な「閉所恐怖症」や「高所恐怖症」などで行き先が限られてしまう場合や、「会食恐怖症」といって、誰かと食事をするのが怖くてできない、無理にしようとすると冷や汗や目眩などの症状が現れ、最悪失神してしまうという場合もあり、デートプランやデート時間が絞られてしまうこともあります。

「精神障害」とひと口にいっても、恐怖症・鬱や統合失調症など、身近に聞くものからあまり聞かない病気まで、たくさんの種類があります。

その人その人に合ったデートをするのも難しいですし、精神障害者同士なら、苦手が食い違ってデートの難しさが急上昇することもあります。

健常者でも、苦手なものが合わないとデートプランを立てるのに困ることがあるでしょう。

精神障害者はその「苦手」のレベルが意識の有無や、最悪命に関わるレベルだと考えてください。

屋内での問題

デート全体の問題は先述の通りですが、スポットごととなるとどんな問題があるでしょうか。

今回は問題になりやすい「屋内」という空間での問題を考えます。

混雑する場所

デートというと、ショッピングモールなどの目的地に出かけることがほとんどでしょう。

しかしこの目的地は誰にとっての目的地でもあり、とても混雑しています。

身体障害者にとって

人混みは誰にとっても嫌な場所でしょうが、車イスを使う身体障害者にとっては何よりも避けたい場所です。

  • 避けてもらえない
  • 気づいてもらえない(目線の高さにないので)
  • 避けられない
  • 申し訳ない

など、理由はたくさんあります。

杖や装具などを使っている身体障害者にはこれに、

  • 杖を蹴り飛ばされる(わざと、偶然どちらも)
  • 装具が誰かの服などに引っかかる

などの苦労も追加されます。

健常者のデートでもぶつかって転倒しかけて危ないということはあるでしょう。

身体障害者はそこに

  • 起き上がるのが大変、起き上がれない
  • 転倒すると器具や装具が故障する
  • 器具や装具の故障、損傷によってケガをする

などの危険性が加わると考えてください。

これだけリスクがあれば、人混みは避けたくなります。

精神障害者にとって

精神障害者全員ではありませんが、特にパニック障害をもつ人にとって、人混みはかなりの苦痛を伴います。

人酔いのもっと悪いバージョンで、吐き気や目眩、冷や汗に失神などを伴うものを考えると少しわかりやすいでしょう。

満員電車で気分が悪くなる、ということは経験したことがある方も多いでしょうが、その気分の悪さとは比べものにならない体調不良に襲われます。

そんな危険な場所には行きたくないと思ってしまっても無理はありません。

人の多い場所は、障害者にとって負担を強いることが多いです。

レストランやカフェ

デートの定番ともいわれるレストランやカフェですが、ここにも課題が多くあります。

これもひとつずつ見ていきましょう。

身体障害者にとって

まず車イスユーザーにとっては、そこが「車イスの通る、座れるスペースのある場所か」が課題になります。

そしてそれを上回る問題ともいえるのが、脊髄損傷などで排泄のタイミングが自分でわからない方の「突然の失禁」です。

排泄したいという感覚がわからないので、いつの間にか我慢の限界に達して排泄してしまうのですが、カフェやレストランなど、食事を楽しむ場で排泄物のにおいがしてしまうと、たとえ恋人の理解があって気にしないと言ってくれていたとしても、周囲の人からの冷たい視線や声をひそめた悪口を浴びることになります。

精神障害者にとって

精神障害では先ほどの「会食恐怖症」や、少し開けた場所に不安や恐怖を感じる「広場恐怖症」など、

  • 場所への恐怖
  • 食事への恐怖
  • 周囲の人への恐怖

と大きく3つへの恐怖症や不安障害があり、これらの障害をもつ人はレストランやカフェデートすらハードルがとても高いのです。

最後に障害者のデートでの障害まとめ

健常者とは違い、障害者には障害者なりに苦労する点がおわかりいただけたと思います。

障害者が恋愛をする上で問題となるのは自分自身の障害だけでなく、社会の目であったり場所であったりするのです。

恋は障害があるほど燃えることもありますが、障害者がデートをする上での障害はただの邪魔物です。

そんな邪魔な障害をなくすには、障害者自身が気をつける必要もありながら、障害者への寛容な姿勢を健常者が示すことも必要です。